近年、ペットを飼う人の増加に伴い、トリミングサロン業で開業される方が多くいらっしゃいます。

　 カットの技術のみならず、飼い主とのコミュニケーションが重要な業種です。
　そのため、飼い主からの様々な相談に応えられるよう、幅広い知識が必要です。また、大型動物も扱うことになるため、体力も必要な業種です。
　物件を借りて開業する場合、ペットサロンのみならずペットホテルも併設するケースが多いです。
　開業に当たり資格は必要ありませんが、管轄の保健所等に動物取扱業の登録申請が必要となります。

　開業後、ご自身の給料を取れるだけの固定客を掴むまでに、とても時間がかかりますが、一度一定の固定客を掴んでしまうと、安定した収益が確保できます。

　まず、ご自宅で開業するか、それとも物件を借りて開業するかにより必要な資金額が大きく異なります。
　物件を借りて開業をする場合、物件の敷金礼金や内装工事費用、器具備品等に多額の資金がかかるため、設備資金目的で創業融資を借りる方が多いです。

　< 運転資金 >
家賃、広告宣伝費、人件費、仕入れ等

　< 設備資金 >
店舗内装費用、店舗敷金礼金等、器具備品（カット台）等

　京王井の頭線のとある駅にて、物件を借りてトリミングサロンを開業された例です。
　無事に創業融資を受けることができました。

　＜ 資金の調達 ＞
　自己資金   　500万円　　　　　　　　　　
　創業融資　   700万円　　　　　　　
　　計　　　1,200万円

　＜ 資金の使途 ＞
　店舗内装工事　　  　560万円
　器具備品一式　　　  280万円
　敷金・礼金等　　　  140万円
　 人件費　　 　　　　  100万円
　広告宣伝費　　　　 　50万円　
　他運転資金　　 　　　70万円
　　 計　　　　　     　1,200万円

　＜ 月次損益（開業半年後＞
　売上　　　　　 　130万円
　仕入れ　　　   　　33万円
　人件費　                　   45万円
　家賃　     　　     　    10万円
　水道光熱費　　 　  10万円
　他運転資金　　  　 25万円　
　 計　　　　　　      7万円（利益）